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過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)

横浜市の30歳女性とシカゴの25歳男性から

私のまわりには「過敏性腸症候群(?)」になっている人がずいぶんいます。
原因はストレスと聞きました。
私も他人事ではないので気になります。多分、他にもかかっている人は多いと思います。
できればこれについてホームページで教えていただけるとうれしいです。

というご要望を頂きましたので、過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome; 以下IBSと略します)をとりあげます。

IBSとは・・・

IBSとは、文字通り腸管の機能的な過敏性を特徴とする病気で、腸管の運動、緊張、分泌機能の亢進の結果、便秘や下痢などの便通異常、腹痛、その他、不定の胃腸症状を呈する場合をいいます。しばしばその症状の発現や増悪には、心理社会的な要因が密接に関与しているところから、診療上、心身医学的な配慮が必要とされています。

職業的には、肉体労働者よりも頭脳労働者に多くみられます。また田舎よりも都会生活者に多くみられます。便通異常は下痢型、便秘型、および下痢と便秘を交互に繰り返す交代型に分類されます。腹痛は左下腹部痛が典型的です。これらの症状は間欠的であることが多いようです。また腹部膨満感、げっぷ、腹鳴などのガス症状を訴える患者さんも多いです。全身症状としては頭痛、肩こり、不眠、発汗、心悸亢進などの自律神経失調症状があります。しかしこれらの自律神経失調症状はIBSに特異的な症状ではなく、一部分症状にすぎません。自律神経失調症の患者さんがみんな腹部症状を訴えるわけではなく、IBSは自律神経系の不均衡が生じやすい体質をもち、さらに腸管反応の過敏な人に発症すると考えられます。

IBSでは、消化器症状が起こりやすいことから食べることが怖くなり、栄養状態を悪くし、これによって病気の治療が遅れたり、症状が悪化したりすることがあります。病態に適した食事療法は厳格に守った方がよいですが、必要以上に神経質にならないことも大切です。

食生活をcheckしてみましょう。次のような食習慣はありませんか?

  • 豆類、野菜、海草、果物などをよく食べる。
  • 牛乳、ヨーグルトなどを好む。
  • コーヒー、炭酸飲料、アルコール類を1日1回は飲む。
  • 献立は洋風が多い。
  • ご飯(お米)はあまり食べない。

たくさんcheckの入った人は、いわゆる刺激物をたくさん摂取している可能性があります。 IBSは、腸の運動に異常を起こす病気です。腸を刺激しやすい食べ物をできるだけ避けるようにします。図は、症状別にみた避けたい食品、控えたい食品です。

ここで便秘についてふれたいと思います。
ごく一般的な便秘の大部分は、大腸の機能低下が原因です。これに対してIBSの便秘は痙攣性便秘と呼ばれ、一般的な便秘とは逆に、腸の運動が盛んになりすぎ、腸内の圧力が高まって起こります。
ですから、一般的な便秘の人にとっては、冷たい牛乳や食物繊維は効果的ですが、 IBSの便秘では症状の悪化を招くことがあります。
同様の理由で、緩下剤を服用しすぎるとIBSの便秘では腹痛が起こりやすくなります。このため、便秘型、及び交代型IBSの患者さんには、緩下剤よりもむしろ消化管機能調節剤の方が有効になります。