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胃の治療

小さい早期胃癌が多く発見されるようになり、内視鏡的治療が急速に増加してきました。
このホームページの医療相談にもいくつか質問が寄せられましたので、今回は早期胃癌の内視鏡的切除を取り上げます。

早期胃癌の内視鏡的切除は、リンパ節転移がなければ局所の治療でよいという考えに基づいています。リンパ節転移の術前診断にまだ確実なものはありませんが、過去の膨大な外科切除標本の病理組織学的検討の結果、リンパ節転移を伴わない早期胃癌のタイプがわかってきました。

  1. 大きさ
  2. 肉眼型
  3. 組織型
  4. 潰瘍の有無
  5. 深達度

が重要な因子です。1〜4は内視鏡診断と生検組織診断でほぼわかりますが、5を正確に評価するのは困難です。1%以下の確率でリンパ節転移がないとするためには、病巣を切除して5を正確に知る必要があります。

内視鏡的切除は手術可能例にも適応を拡げられ、外科手術に匹敵する効果を上げてきています。しかし、長期予後を評価するにはまだ十分な時間がたっていません。統一した治療効果判定基準もなく、技術上の問題もあります。

ここでは、内視鏡的粘膜切除法[EMR](実際の手技については「消化器の病気と治療」の「大腸腫瘍」をご覧下さい)により内視鏡的切除を施行した早期胃癌の経過を供覧します。

内視鏡画像:胃角部
▲写真1
II a 型早期癌が胃角部に見られます。

内視鏡画像:胃角部
▲写真2
基部に液を注入し、病変全体を挙上させます。

内視鏡画像:胃壁の固有筋層
▲写真3
スネア鉗子で病変を把持し、通電しながら切除、病変を回収します。(胃壁の固有筋層が青黒く透見されます)

内視鏡画像:胃角部
▲写真4
切除後14日目。切除端は縮小しています。


内視鏡画像:胃角部
▲写真5
切除後78日目。切除端は著明に縮小しています。生検による組織学的診断では癌細胞の残存は認められませんでした。